会社概要

ごあいさつ

便利さを求め、技術開発が進み、モノが溢れかえっている現代。「もっともっと」と走り続けた結果、我々はどこかに「心」というものを忘れてきたのではないでしょうか。

印刷業界においても、活字から写植、さらにDTPへ。大半の工程は機械化され、全国どこでも同じものが刷り上がる時代になってしまいました。全てが同じ…。そこには既に、「その１枚に携わってきた人たち」の思いはかき消されています。

松井印刷は、印刷業を天職と考えております。もう一度、原点に返り、現場で継承されてきた感覚―機械や紙の音、手の感触、匂い、温度、味、明度などの極め方―をさらに研ぎ続ける匠たちによって、「品格を持つ」印刷物を世に送り続けたいと思っています。

そこで、古い技術である活版印刷を復活させました。印刷物を手にする人を思ってレイアウトする美しい文字組、1枚ずつ印圧することによってのみ生まれるインクの艶と香り。この２つが見事なアンサンブルを奏でる活版印刷は、具体的な「もの」として、１つ１つ、１枚１枚が存在感を放ちます。手にする人の「心」に、飛び込んでいくのではないでしょうか。

無機質でデジタルな時代だからこそ、「全て同じ」でない「みんな違う」を実践できる、このアナログ印刷技術を活かしたい、そう決意しております。

これまでのご縁を繋いでいただいた方々の「心」に、さらにこれからご縁を紡がせていただく方々の「心」に、温かみのある印刷を伝え、想いを形で表現するお手伝いをさせていただきます。

あなたの「心」に、印刷物を通じて「永遠に残る」瞬間を刷り込んでまいります。

代表取締役社長　岡本寛之